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拓海に告白され、遥香と拓海は彼氏と彼女となった。
初めての恋人繋ぎ、初めてのデート、初めてのキス、初めての肌の交わり、どんなに小さな事でも幸せを感じた。
どんな事があってもずっと一緒にいると信じていた。
休日の2人きりで拓海の部屋で肌を寄せ合い肌の温かさに微睡んでいる時、拓海の腕枕に頭を寄せて、拓海の呼吸を感じる。
「ずっとこのままいれたらな…」
ポツリと遥香は呟く。
春から東京の大学に行く拓海と地元の大学に行く遥香は遠距離恋愛になる。
「心配?俺はずっと遥香を大切にするよ」
不安にならないで、と優しく遥香の頭を撫でる。
「うん、でも…余計な事をたくさん考えてしまう…」
「寂しい想いをさせるけど、出来るだけ会いに来るよ」
「私も会いに行く…」
拓海の方を見上げ遥香は切ない笑みを零す。
「それでも、万が一別れがあったら…」
それでも…と、悪い方向に考えてしまう遥香に
「別れてしまう…か…別れてしまったら、3年後にまた会おう」
「えっ?別れてしまっても?」
「うん、別れた後に彼氏彼女がいても、ずっと1人でいても…とりあえず会おう…」
「そ、そんなの変だよ…」
ゴモゴモと納得出来ない遥香に
「これは約束…俺は会いに行くよ」
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