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タツキ兄ちゃんに笑い飛ばされた!
「へー、モテたい相談したら、リュウにそんなこと言われたのか。そりゃかなわねえな」
「ほんとだよー! おれには敷居が高すぎたよ!」
「分かりきってたことじゃねえか。で、今度はなんでオレんとこに来たの。オレはもっと敷居が高いぜ」
「知ってるよ! 憧れだもんさ! 憧れだからこそ話聞きたいだろ!」
「心意気だけは汲んでやる。なんてったって、リュウに口説きの極意を教えたのはオレだ」
「マジ!?」
「マジ。というか、盗まれた?」
「盗まれた!?」
「あいつ、口とか書面で教えられても勉強するけど、見て覚えてるときもあるんだよ。自分の見たもの聞いたことが仕事に使えると思えば、そのまま習得してる。だから、気付くと訳の分からない技能持ってる」
「……タツキ兄ちゃんもそうじゃないの」
「さあ?」
「く、食えねえ……!」
「心の声がダダ漏れだぜ。ミステリアスな魅力が足りねえな。ここだけの話だけど、それだと女は食いついて来ない。分かるか」
「ミステリアスか! おれには縁もゆかりも無い話だな!」
「はっはっは! じゃあ諦めろ」
「えーっ!?」
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