1.始まり

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1.始まり

朝起きて、トイレに行って、コーヒーを飲む。歯を磨いて、顔を洗って、服を着替える。 当たり前の毎日を、いつものようにしていた。 もう出ないと遅刻してしまう。 玄関のドアを開けると、見た事のない人が立っていた。 私は急いでるので、通り過ぎようとしたが、話しかけて来た。 「おめでとうございます。」 「あなたは毎日を頑張ってると、神様に認められました。」 「願いが一個だけ叶います。」 「ただし1日だけです。」 「歴史や世界が変わり過ぎると、人の生き死にも変わってしまうので、1日だけで元に戻ります。」 「何が良いですか?」 見た事もない人にこんな事を言われて、信じる人はいるだろうか? 私は無視して行こうとした。 「また来ますから、考えておいてください。」 「一個だけですが、なんでも良いそうですよ。」 知らない人は、立ち去っていった。 一体なんだったんだろう? もう遅刻しそうだから急ごう。
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