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───そして、途中でやはりミアアがグロッキーとなり・・・2回ほど休憩を取ったため、ポンペイトーレの宿についたのは日がかなり傾いた夕刻であった。
二重連星の小さいほうの青い太陽が大きいほうの赤い太陽の後ろに隠れて、辺りはさらに薄暗くなっていった。
「ふぅにゃ! ふぅにゃ! や、やっとついたにゃあぁぁぁーーーっ!」
宿の窓に映る早い灯が見えたあたりで、ミアアはヨロヨロとよろけてペタリと道端にへたり込んでしまった。
「ほら! もうすぐだよ! 宿に着いたらミアアの大好きなお魚カチオ節かけご飯を出してもらおう!」
「にゃにゅ?! カチオ節かけご飯?! うにゃにゃーーーっ!!!」
一気に立ち上がったミアアは猛ダッシュで宿めがけて駆けて行く。
「ラストスパートか・・・これでミアアも力尽きるかな? 本当はカチオ節かけご飯は多分無いだろうけど・・・」
あとでミアアが怒るのが少し怖かったが・・・宿めがけて駆けて行くその後ろ姿を見て、ラットンはフッと笑顔になってしまった。
「まったく・・・面白いクリねこ族だよな?」
ラットンも少々急ぎ足で宿に向かって駆けて行った。
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宿に着いたときに、宿の主人がちょっと不気味な『ガイコツ山羊族』であったので二人はちょっと恐れおののいたが、話してみると意外と気さくで話好きな人だと分かりホッとした。
宿の主人の名はゴトホーン・スケルテアと言い、同じ『ガイコツ山羊族』の奥さんと二人できりもりしている宿であった。
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