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「ガイコツ山羊族」のネステレアは、やや優雅に腰に両手を当てながら、少し首を傾けつつ「鼠人族」のラットンに近づいてくると───
「では・・・まずラットンさんからお願いしますね? 少しだけ、生命体源力をちょうだいね? 明日の朝食で返しますから・・・」
そう言うとネステレアはちょっと腰を屈めて両手を広げると、ラットンを包み込むように抱き締めた。
(えっ? えっ?!)
何故かあまり抵抗出来ないままラットンはネステレアの豊かな胸の谷間に顔を埋めることとなってしまった。
ラットンの背丈は1.1メルトル(約1m)、ネステレアは1.9メルトル(約1.7m)で彼女が屈んで丁度ラットンの頭が胸の位置となったのである。
「あ!? ん!? にゃあぁぁあっ!!」
二人の様子を見ていたミアアは思わず不服そうに頬を膨らます。
「フフン」
ネステレアの旦那のゴトホーンは、小さく頷き、特にその様子を見ても気にすることは無い様子であった。
少しの時間の抱擁が終わるとネステレアはラットンを離した。
ラットンはちょっとボーッとしているように見えた。
「ネステレア奥さん! いきなり抱きつかないでくださいニャ!」
ミアアが小さく抗議すると、今度はネステレアはミアアの方を向き───
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