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ここからは、ミアアの軽い回想なんだニゃ~。
ラットン君は『よろず捜索本舗』の代表、兼、ブレーン・・・わたしミアアは副代表、兼、捜索隊長、兼、庶務係・・・と、ここまで言うと、二人だけのようだけど?・・・実は、経理部長、兼、営業部長の男の人が遠く離れた首都コルコルにいるだよ~ん♪
でも、そちらの事務所はキノコビルジングのワンルーム・・・だってお金ないんだもん!
でね・・・彼の名前は、ユニコ・インペ・ゴーフリン!
小鬼人族で背丈はわたしとラットン君の中間くらいかな?
角は額と頭の真ん中に一本だけ・・・サイみたいだね?
でも、真面目でキチンとしていて、仕事集めも一生懸命やってくれるんだよん!
で、彼はわたしたちよりちょっと年が一回りくらい上で、同じ小鬼人族の奥さんがいて、子供も男の子と女の子で二人もいるんだって・・・わたしたちからすると・・・そりゃ、大変だねー。
ラットン君とわたしは独身で身軽なので、お金が無くなって打合せ事務所兼自宅を追い出されたけど、こーやって昔の伝手で、木こりのアックズ・ブレイトンさんの家に間借りさせてもらっているんだよん!
ううん。もちろん間借りしている分の家賃は支払ってるよ~。
昔のよしみで安くしてもらっているけどね?
アックズさんは巨体族で、背の高さは2.8メルトル(約2.5m)で、筋肉隆々の力持ちなんだー、しかも、中年だけど割合イケメン♪
彼の仕事は『木こり』。
『木こり』の仕事は、とにかく垂直に立っている物であれば、大木であろうと、煙突であろうと、ビルであろうと、老朽化して問題となっているものを何でも切り倒して解体するのが仕事なんだよん!凄いね~♪
彼はフリーランスだけど、ここポリヤンタ国の『木こり組合』に加盟しているので仕事に困ることはないんだってさ!・・・いいなぁ。
わたしたちも『なんでも屋』なんで、一応、『全国何でも屋組合』に加盟しているんだけど・・・こなせる仕事に限度があることと、報酬がそれほど多くないことが難点なんだよね~。
営業兼経理のユニコさんが頑張っているんだけどね~(汗)
『ちょりりん! ちょりりん!』
おや?投影電話がなっているニゃ?
ラットン君とグラージェナ夫人が話している最中に、小ぶりのチェストの上の投影電話が踊り始めた。
「はい、はぁーい! アックズさん家兼『よろず捜索本舗』でーす!」
ミアアは『ピョコナン!』と電話に飛びついた。
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