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『なに?これ…。』
指をさして後ろの京子を見るが、京子は顔を隠して立ち尽くしていた。
『へぇ〜〜!向こうには行かないの向こうって私の事かな?田畑さんて彼女いたんですね!!じゃあ一年以上前から付き合ってて、橋本京子もそれを知ってるのに私は田畑さんのなんなんでしょうか?是非教えて頂きたいです!!』
「えっ!な…これ何?ドッキリ?」
意味不明な事をいう真ちゃんに怒号という名の爆弾を落とした。
『ふざけんな!!二股とか最低だよ!鍵返して!二度と話しかけないで!あんた人の部屋に上がり込んで一歩も動かないで、リモコンとか飯とか言いながら勝手にビール飲んで飲んだのそのまま帰りやがって、片付けろ?テメェで片付けて帰れや!!同じ会社にいて出勤時間位分かるだろうが!!自分の洗濯物まで持って来て押し付けてふざけんな!!掃除が苦手だぁ!教えてやれだ?よく言えたなその口が!確かに得意ではないけど、下手ではないわ!!』
カメラの前から姿をどけて部屋全体を映した。
「可愛い橋本京子ちゃんと仲良くね!あんたがいない方が部屋は綺麗になるしご飯は美味しいし一番要らないの田畑さんでした!荷物、玄関前に出しておきますから回収して下さいね。邪魔だったんで片付けて丁度良かったです!要らない物は早く捨てるべきでしたね。あぁ良かった!さようなら!」
カメラの電源を切り、リモート飲み会の恩恵で要らない物にはっきり気付けた。
こうして人生の掃除を私は終えた。
「要らない物は捨てなくちゃね。」
ーーーおわりーーー
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