白竜と黒竜

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1.人の姿捨ててでも 愛したい者がいた 少女は選択をする 白竜(はくりゅう)へと姿変えること それが育ててくれた者達との 永久(えいきゅう)の別れになっても (女性パート) その選択に 少年は応えた 自分の姿黒竜に 変えることで 愛する者と同じ姿で 寄り添い続ける誓いを 美しき白竜(はくりゅう)に 伝えるために (男性パート) 人を捨て竜となり 愛し合い番(つがい)となった 二人の旅路 幸あると信じて 手にした翼で空を駆けてく 人の姿では行けなかった 幸せの地へ行くために (デュエットパート) 2.心強く性求めて 愛する者強く欲す 命を生み出す儀式 執り行う時間が近づく これは生命(いのち)が持つ本能で それにただ私は従う (女性パート) もう止まらない 身体への渇望 誰にも止める術(すべ)はない 生命(いのち)の欲 儀式始まり僕らは遂に 身体と心を重ねる お互いがより深く 混ざり分かり合う (男性パート) 子宿した白竜(はくりゅう)を 父となる黒竜(こくりゅう)が呼び 祝福をする 花冠贈り 二人の瞳は涙を流す 父母(ちちはは)となるその事実に 喜び溢れ止まぬから (デュエットパート) 3.私たちの愛が生んだ 愛おしい我が子達 私は子達に話す 生きる術(すべ)と二人の昔を いつか愛している我が子達が 独り立ちする日が来るまで (女性パート) この守るべき 我が子達守ろう 大人へ変わり旅に出る その日までは 父の役目を果たす必ず 妻のため我が子達のため 宝たるこの家族 決して放さない (男性パート) 我が子達大人へと 成長し独り立ちして 残った二人 寂しくも嬉しい これからは二人静かに過ごす 我が子達が皆(みな)帰れる場所 ふるさとの地であるために (デュエットパート)
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