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「昇!これ何?」
美咲は扉を開け床に着いている足跡を指した。
「えっ?何って?」
昇はさっぱりわからず慌ててクロックスを履き通路に出た。
「・・・・・・・・・へっ?」
昇は愕然として目で床をなぞっていた。
「この足跡は何!」
美咲の声は怒りで震えている。
美咲は昇の片腕を掴み、口紅の足跡の先のドアホンを鳴らした。
「はい…」
優さんは怪訝な表情で扉を開けた。
その時、雲流に促された。
「紗耶香様、口紅を!」
私は優さんが扉を開けた瞬間に玄関のたたきの隅に口紅をおいた。
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