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そのノートを見た時…。
「優…何これ?」
「えっ?あっ!それが落ちちゃってたの?嫌だ!」と慌てて昇の手から奪い返した。
「ちょ、ちょ、何それ、紗耶香さんへって…」
昇は優さんの顔を覗き込む様に優しく尋ねた。
「笑わないでね。毎日の昇さんの近況報告。もし、もしもよ?昇さんがいつか私の事を紗耶香さんより好きになってくれた時が来たら、紗耶香さんのお墓に届けようと…。それまでは昇さんの心は紗耶香さんの物だから…」
「優…」昇は涙ぐんでいた。
私も涙ぐんでしまい、隣を見たら雲流れまで涙ぐんでいた。
「ちゃう、ちゃう!雲流、シナリオ!早く美咲を追いなさい!」
「あっ!はい!」
雲流は私が書いたシナリオ通り美咲の導きの最後の仕上げをしに部屋を出て行った。
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