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「天女様、戻りました」
私は光の輪の中にいる天女様の前に膝ま付き挨拶をした。
「おかえりなさい…。因果応報、悪には悪を…。紗耶香は悪のまま終わらさずしっかりと善へと導いて参りました。それが出来た者は紗耶香が初めてです。ですので…」
天女様は文先生に目配せをした。
「紗耶香様、3段階ステッッッップアップゥーーーーーーッ!」
文先生はいきなり何処かで見たコメディアンの様に声高らかに叫んだ。
私はビックリして雲流に飛びつき、天女様はムンクの叫び状態。
文先生は言い終わり目がねを指で上げながら何事もなかった様に立っている。
私は雲流と顔が合い慌てて雲流から離れた。
「あらっ?そこに赤く染まった雲がひとつ」と天女様が雲流を見て笑っている。
(いやっ!天女様の顔も充分可笑しかったですから…)
天女様は身を正し…。
「なので、紗耶香にはこれから別ミッションを与えます」
「は、はい?」
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