天女教育

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私は昇のその後がどうしても気になり、勉強と称して昇の生活を覗き見ていた。 「はぁ?昇、何してんの?美咲と付き合ってんじゃないの?何で隣の隣の部屋の女の部屋を行き来してんの?」 昇は2部屋先の女の部屋で食事をし、おやすみのキスを交わし8時には自宅に戻ってシャワーを浴びていた。 コーヒーを飲みながらPCのメールチェックをしている時、部屋のチャイムが鳴る。 相手を確認する事なく扉を開けた。 「えっ?今度は美咲?」 二人は扉が閉まったか閉まらなかったかのタイミングで抱き合いそのまま…。 「あ~っ!もう、何やってんだか!」 私の時も他にいたんじゃないの?平然と二人の女と時間差で愛し合う男を本気で好きになった自分が馬鹿に思えて来た。もう悲しくもなくなっていた。 決めた!これでシナリオを書く!導いてやる! 私はそれから三人の行動を事細かく分析し寝る間も惜しみシナリオを書き上げた。 提出したシナリオで実践する許可が出た。1回目の試験だ。
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