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人間なんてねぇ 自分が1番可愛いの。
自分の幸せが1番。
他人を幸せにするにはまず自分が幸せにならなきゃ・・・って、誰の言葉だっけ?
男がいなくなって 心のどこかで安心する人はいたでしょう。
でも、それとこれとは話が別。私は社会的に許されないことをした。
だからここにいるのよ。
恨んでるかって?家族を?周りを?
フフッ・・・全然。目標は達成できたもの。
私の家ね。父も母も教育職に就いていたの。
教育一家ってやつ?何となく分かるでしょ?
恐らく恵まれていたかもね。
私はそれが嫌だった。
「先生の子だから勉強もできる」
「先生の子だから礼儀正しい」
「先生の子だから良い大人になる」
「先生の子だから良い子にしていなさい」
周りの期待に答えるだけの道具に過ぎなかった私が、ようやく脱出できたのよ。あの人達の支配から。
もう私を「良い子」なんて呼ぶ人はいないでしょうし、私も家には戻らない。
結局の所 私も欲望のために男を殺めて 周囲を利用してしまった。
お互い様。
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