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〜理解と実感〜
今日の大学では戦争についての講義を受けた。
戦争というのは残酷で、悲惨なものだというのは一般常識だろうが、
それでも僕にとっては分かり得ない事だ。
小学校の修学旅行で長崎の原爆の跡地にも訪れた。
悲惨さも残酷さもそこには全てが残っていた。
それでも僕は消えた命を感じられなかった。
今、平和な世界に生きれていることを事実として理解した。
ただそれだけしか分からなかった。
小学生なんて大半がそんなものだろうから、
やはり僕は平均な男なのだろう。
理解するということはその事について考えるだけしかしない。
実感するということはその事について考えるだけでなく、
考えた上で何かを思うという事だと思う。
それゆえに命が消える事への実感は難しいものだと思う。
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