第一章

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王子が居る王家業務室に向かうと 仕事に集中している王子と 資料を纏めている執事長が居た。 私、呼ばれたから来たけど これ絶対必要ないよね! むしろ邪魔よね、これ! 王子は何故私を呼んだんだろうか。 「丁度いいところにリーゼ嬢」 「え?」 「私、これから下町へ 出掛けなければならないので 私の代わりにシオン様の 手伝いをして貰えませんか」 「あ、え…………」 執事長に頼まれちゃ、勿論受け継ぎますけど そんな国に関わる大事な仕事 私なんかが手伝っても 大丈夫なんだろうか。 まぁ、他でもない執事長からの頼みだし ここは素直に引き受けよう。 「仕事って資料を纏めれば良いんですか?」 「えぇ、シオン様から受け取った 資料を種別ごとにわけて、 管理箱に収めて下されば」 「了解です」
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