第一章

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執事長は私に事細かに 説明をしてくれた後、 手際よく荷物を纏め早急に出ていった。 い、忙しそう…………執事長。 そう言えば、あれから叔母様とは なにも連絡を取ってないわ。 元気にしていると良いけど…… ツンッ 「わわっ」 「ん」 ドサッ 叔母様のことを考えていたせいか 足元をよく見ていなくて 思い切り転けてしまった。 王子の上に。 「ひゃわ!? す、すみません!大丈夫ですか!!」 王子に失礼なことをしてしまい 勢いよく上体を起こすと、 「お、いい眺め」 なんて、王子からは間抜けな返事が………
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