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「しばらく会えなくなるが
向こうでも元気で暮らすんだよ」
「えぇ、父様こそお気を付けて
私は叔母様が居るから大丈夫です!」
父様の言いつけで、
私は今日この生まれ育った国を出ていく。
私にまで危険な目に
あって欲しくないんだって。
そんなの気にしないのに。
父様と離れ離れになるのは寂しいけれど
仕方がないわよね。
「父様、お元気で。
またいつか会える日を待ってるわ」
「あぁ、必ず迎えに行くからな」
離れ離れになる前に
父様が迎えに行くからと約束をしてくれた。
私が叔母様と一緒に国を出てから数ヶ月後
父様が亡くなったと知らせを聞くまで
毎日、迎えに来てくれると信じていた。
父様が迎えに来てくれる約束まで
叶わなくなってしまったあの日
私は引き止める叔母様に礼をいい
母国へ戻った。
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