第一章

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* いくら王子の世話係に任命されても 私は元々メイド。 だから普通にメイドとしての仕事もある。 「また捕まってたんだって? 王子も懲りないねー」 「まだ15歳なのに あの力の強さはなに!?」 「15歳でも男は男よ、リジー」 今朝あった事を親友のカトリシアに メイドの仕事をしながら話す。 カトリシア・アノア・アルべルク 私と同い年で通ってきた学校も同じ。 一時期は一緒に転校して編入した仲でもあり 今では良き親友。 そして、私を愛称で呼ぶうちの1人。 「王子も回りくどいことばかりしてないで 素直に伝えたら良いのに」 「何を?」 「はぁ………王子、頑張っ」 何故顔を見て溜息をつかれたんだろうか。
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