第一章

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「?」 「ほんとあなた他の子と違うね」 「え?」 「王子の世話係に任命されたら それこそ、王子に媚びうったり 自分から周りに広めたりしない?」 「媚び…………それって"売る"ものだっけ」 「私の言ってることと あなたが思ってること多分違う」 カトリーちゃん 何言ってるのかわからない。 私ってこんな理解力無かったっけ 記憶力は良かったはずなんだけどな。 私達はお互いのことを愛称で呼ぶ。 カトリシアな私をリジーと、 私はカトリシアをカトリーと。 ちなみにもう一人 私には友人が居るんだけど、 今日はまだ見ないな……。 ロイド・ニア・サングリア、庭師なの。 たまに仕事の休憩時間に会うんだけど その"たまに"に今日は含まれなかったのかな。 ロイドのことも私達はロブと愛称で呼ぶ。 私達三人同じ学校を卒業して、 同じ場所で仕事を始めたんだ。
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