第3ミッション嫁に下さい。

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「それでは出発します。  カトケンさん、お父さんを宜しくお願いします。」 「健二、大丈夫か……ワシはアケビさんのバイクが良かった……」  父さんにアケビさんの体を触らせる訳無いだろ!」 「そんなんじゃないんだ!お前の運転が怖いだけだ!」 「お母さん、しっかり捕まって下さいね!」 「うん、わかったわ!アケビさん。  あれっ……いつの間に私もアケビさんって言ってる…… 「女同士は良いですよ。それにカトケンさんだけは……  他の男の人は許しません!」 「どうして?」 「男には、負けたくないだけです。」  僕は父さんを後ろに乗せ、アケビさんは母さんを後ろに乗せて平尾台へとツーリングに出掛けた。 「け、健二……スピードを落とせ!」  僕も少しだけコーナーを攻めれるようになった。  安全運転って言ってるけどバイクの楽しみも少しは分かったような気がする。 「父さん、後ろでバタバタしたら余計に危ないよ!」 「父さん、あの2人を見て!」 「あの2人、息がピッタリたな……」  アケビさんと母さんは息の合った華麗なコーナリングで次々とコーナーを攻めていた。 「お母さん、凄いよ。上手い!」 「昔の感は衰えてないわね!」
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