第3ミッション嫁に下さい。

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 平尾台のカルスト台地に到着した。 「お父さん、お母さん、あそこにマットを敷きましょう。誰も居ないし!」 アケビさん、早くも僕達の家族もリードしだした。 「近くなのに久しぶりだな!眺めも良いし最高の天気だ!」 「ほんと久しぶりだわ!」 「母さん、だから誰と来たんだ……」 「うるさいわね……昨日から!」 「お父さん、リビングに有った小太鼓持って来ちゃいました。 カトケンさん、小太鼓出してくれますか?」 「は、はい。」  僕はアケビさんに言われて小太鼓をリュックに仕舞い込んでいた。  また、何でこんな小太鼓を持って行くか疑問に思っていた。 「あっ、これは祇園太鼓を叩いていた時に練習したやつだ……」 「お父さん、お願いします。 ここで叩いてくれませんか?」 「ここで……⁇よし、ちょっと叩いてみるか!  やっぱり、外で叩いた気持ちいいなぁ!  父さんは嬉しそうに太鼓を叩き、平尾台に太鼓の音がこだました。
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