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24時間アマチュアバイク耐久レース当日。
アケビさん達はレースに備えてレース場近くのホテルに宿泊していた。
僕は少し不安だった。
今日のイケメン5のデビューではない。
アケビさんのバイクレーシングチームと一緒にホテルに泊まった事が僕の気がかりだった。
特に危ないのはスター気取りのスター速井だ。
アケビさん、大丈夫だったんだろうか……
僕達はレース場に着き、観客席を覗いた。
客席はまばらだ。
やっぱり、スター速井がPＲしてもアマチュア大会だから仕方ないのか……
絶対、誰もイケメン5なんて誰も見向きもしないと僕は思う。
取り敢えず、アケビさん達のチームが接戦になって来たら、僕達はステージデビューする予定だそうだが、僕にとっては最初で最後だけど……。
向こうからアケビさん達のチームがやって来た。
さすがにスター速井だった。
アケビさんのチームだけがファンや報道陣が集まり出した。
アケビさんは僕に気付いたみたいだ。
「カトケンさん！いよいよね。
楽しみ〜カトケンさんの歌に乗って走れるって最高〜！」
「僕、一生懸命に歌います。」
「You.元気？」
「あっ、狩谷さん、久しぶりです。」
「Youの歌、凄いみたいね！レース盛り上げてよ！」
「は、はい。」
せっかくアケビさんと話せるかと思ったのに、また外国人気取りの狩谷さんに邪魔された……
でも僕は取り敢えず、無事なアケビさんを見て安心した。
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