第4ミッション結婚式挙げよう!

18/41
前へ
/338ページ
次へ
《バッパラパ〜ン♪♪♪バッパラパ〜ン♪♪♪》  なんともシラけた合図で24時間耐久バイクレースはスタートした。  何故かスター速井チームは3位で僕の前を通過した。  その時だ。  スター速井から赤井さんに連絡が入った。 「今から準備をするんだ!」  僕達はステージに向かい赤井さんの指示を待った。 「今だ!スター速井チームが来たら行くわよ!  来るわよ!1 、2 、3 ハイ!」  なんともリズムの悪い合図だ……  僕は歌った。 《♪♪♪君のハートを鷲掴み Baby Baby oh Baby♪♪♪》  そして僕の後ろにはイケメン5の4人が奇妙なダンスでレースを盛り上げるはずだった。  しかし、誰も僕達に注目していない。  それもそうだ……  素人グループで無名の僕らに注目するはずがない。  それに観客はまばら……  ほとんど、観客は寝てるかレースを適当に観てる人ばかりだ。 《♪♪♪君のハートを鷲掴み Baby Baby oh Baby♪♪♪》  すると、僕達の周りに2、3人が不思議そうに集まって来た。 「今、歌ってる子、凄く歌が上手くない?」 「うん、鳥肌が立つほど上手いよ。」 「それに凄いイケメン!」 「残りの4人はカスだけど……」  そして僕の周りにいつの間にか50人の人が集まった。  その時、スター速井チームは一気に1位に上がった。
/338ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加