79人が本棚に入れています
本棚に追加
僕の人気は止まる事なくネットだけじゃなくテレビの取材まで会社にやって来た。
僕は突然言われた辞令に仕方なく納得した。
「来月、辞令で部長就任予定にしていたが、それでは遅い！
即刻、明日からカトケン君を部長に就任だ！」
「い、いやっ、……まだ、営業部長の前川君に伝えてないもんで……」
「そんな奴、どうでもいい！上手い事を言って課長に格下げして、カトケン君の下でも付かせておけ！」
「かしこまりました。社長……」
そして僕は部長になった。
ースター速井事務所ー
「イケメン5は全然駄目じゃないか！」
「やっぱり、あの踊れないイケメンが居ないと駄目です。」
「何か良い手は無いものだろうか……？」
ー美肌化粧品株式会社ー
僕は初めて営業宣伝部に入った。
皆んな、総出で僕を迎え入れてくれた。
なんだか気持ち悪い感じだ。
「わ，私が、か、課長の前川です……加藤部長のお世話を担当します……」
「あっ、前川部長じゃないですか……
す、すみません……」
「今後のスケジュールは我が社のCMで加藤部長、直々に出演予定の撮影予定が入ってます。」
「えっ、僕がCMに出るの⁇」
「スター速井さんと我が社で手を組み、CM限定でイケメン5復活を計画してます。」
「そんな事、全然聞いてないよ。
あ〜ぁ……また、アケビさんから怒られる……」
最初のコメントを投稿しよう！