第4ミッション結婚式挙げよう!

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 その頃、イケメン5は全く人気が出て無かった。  最初は、僕が居ると勘違いして、コンサート会場はいっぱいになったみたいだが、変なダンスで気持ち悪がれ、観客からのブーイングで直ぐに客足は減ったようだ。  確かに、タコ入道みたいなダンスと意味の分からない変な歌では人気も出るはずもない。  その夜、僕のスマホに着信が来た。  僕のアドレスを知っているのは、ごくわずかで誰からの電話か分からなかった。  仕方なく僕は出た。 「おっさん、元気?俺、俺、俺!」  あっ、その声は、イ、イケメン5の1番、アホな一馬という奴だった。  僕は生理的に受付られない奴だ。  咄嗟に電話を切った。  それでもしつこく何回も掛かって来たから仕方なく電話に出た。 「お願いだよ。おっさん戻って来て!  俺達、おっさんの後ろで一生懸命に踊るからさぁ〜」  それから3人のイケメン5のメンバーからも電話が引っ切りなしにかかってきた。 「僕は芸能界には行きません!  君達で頑張って下さい。  僕は陰ながら応援します。」 「そんなぁ〜、おっさん、俺達を見捨てないでよ……」 「今度のCMが最後の仕事だからね!  でも、僕は会社の化粧品の宣伝で参加するだけだけど……」
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