第4ミッション結婚式挙げよう!

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 僕とアケビさんはツクシさんとアケビさんのお母さんを駅で待っていた。  今でも、アケビさんのお母さんの事をお母さんなんて言えない。  だって、まだ結婚してないし、僕の母親でもないから……  なんて呼べば良いんだろう⁇⁇  輪奈美さん?嫌っ、違う…… 「あっ、アケビさん、来ました。」 「健二君、明美さん久しぶり!」 「ツクシさんとワラビお母さんもお元気そうで!あっ……」 「健二君の活躍凄いですね……すっかり時の人です。  だって、あの時、聞いた歌、今でも僕の心に残ってますもの!  やっぱり、誰が聞いても本物だったんですね!」 「明美、凄い人と結婚するんだね!お母さん、ビックリよ。」 「カトケンさん、そんなに有名人なの⁇」 「そ、そんな事ないですよ……  今日は僕達の衣装選びに付き合って下さりありがとうございます。」 「健二さん、少し見ない間に立派になった感じ……」 「ワラビお母さんまで……」 「さっきから聞いてますが、輪奈美です!」  僕達は貸衣装を選んだ。  沢山の衣装。 「もう、疲れた!私、これで良いわ!」 「明美、もうちょっとちゃんと見なさい! 一生に一度しか着らないんだから……」 「はーい……」  すでにアケビさんは椅子にしゃがみ込み疲れている……  どうにか衣装が決まり結婚式を挙げる教会に下見に行った。 「何て、のどかな風景なんだ。  周りに僕達の思い出の海が有るし、真っ白な教会……  アケビさん、あのウェディングドレスをこの教会で見られるなんて」 「健二さん、明美だけじゃなく、私のウェディングドレスも見られるわよ。」 「ワラビお母さんのウェディングドレス………。」
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