第4ミッション結婚式挙げよう!

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 そして無事に結婚式を迎える事が出来た。  座席には、僕の父と母も九州から来てくれていた。  父さん、母さん、ごめんね。わざわざ遠くまで……  僕はこの気持ちを伝えたかった。  だのに、僕は感謝の気持ちも伝えてられない。  アケビさんだって同じ気持ちを持っているはず……  有名になるって、沢山の事を犠牲にしてしまうんだろう……  僕とアケビさん、そして、ワラビお母さんとツクシさんの合同結婚式が始まった。  窓の外を見るとステンドグラスに沢山の顔が浮かび上がっている。  多くの人が僕達の結婚式を覗いているのだ。  ちょっと気持ち悪い……  僕とツクシさんはバージンロードから来るワラビお母さんとアケビさんを待った。  ドアが開き、ワラビお母さんとアケビさんがバージンロードを歩き出した。  本当は亡くなったお父さんと一緒に歩きたかったに違いない。  でも、何だかウエディングドレスを着た2人がバージンロードを歩くって不思議な光景だ。  そして、ワラビお母さんはツクシさんの元に、アケビさんは僕の所にやって来た。  神父は誓いの言葉を喋りだした。 「輪奈美、明美、あなたは今、筑紫さん健二さんを夫とし 神の導きによって夫婦になろうとしています。  汝、健やかなるときも 病めるときも 、喜びの時も 悲しみの時も 共に助け合い その命ある限り 真心を尽くすことを誓いますか?」 「はい、誓います。」  アケビさんも咄嗟に答えてた。 「右に同じく、誓います。」  そしてツクシさんも突然…… 「僕も一生かけて輪奈美さんを幸せにします。  亡くなった、前のご主人に恥じないように僕は輪奈美さんを守り抜きます!」  この人、どこまで熱いんだ……  負けてられない……  僕も唾を飲み込み話し出した……
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