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「ぼ、ぼ、ぼ、僕はアケビさんを泣かせる事はさせません。
僕も絶対、アケビさんを幸せにします。
だ、だ、だから皆さんも僕達をそっと見守って下さい。」
僕は外に出て、沢山の人に頭を下げた……
「幸せになってね〜!」
「私達、陰ながら2人を応援するね!」
皆んな、ぞろぞろと帰って行った。
そして僕は神父の元に戻った。
「アケビさん、僕は、もう、人前に出ない。
ずっとアケビさんだけを見ていたいんだ。
だから、だから、僕はアケビを守り続けます。」
「えっと……指輪交換ですが、今回は無いって事で……」
「神父さん、ちょっと待って!」
ツクシさんは、神父さんに叫んだ。
「あ、有ります!指輪交換じゃ有りませんけど、私と健二君とでネックレスを作りました!」
「僕とツクシさんは2人で話し合って、僕とアケビさんの思い出の海で取った貝殻を2人で加工して作ったんです。」
アケビさんもビックリしている。
「カトケンさんも一緒に作ったの?」
「うん、貝殻は僕とアケビさんが初めて行った時に集めた貝殻だよ。
仕事の合間をみて少しずつ作ってたんだ……
前、アケビさんは婚約指輪、ボルトのナットで作ったでしょ。
今度は、僕が作る番。
ツクシさんと電話で話し合って考えたんだ。
受け取ってくれる?」
「もちろんよ。
カトケンさん、掛けてくれますか?」
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