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そしてツクシさんもワラビお母さんに貝殻のネックレスを掛けてあげた。
「それでは誓いのキスですが……」
アケビさんは神父を止めた。
「だ、駄目!お母さんのキスシーンなんて見たくない!」
「では、帰ってから誓いのキスをお願いします。」
「は、はい。」
そして無事に結婚式は終了した。
「初めまして!健二の父の茂です。」
「初めてまして!私が母の千鶴と申します。
今回はビックリしました。
合同結婚なんて……」
「初めてまして、私は今日から山野輪奈美です。」
「私は山野筑紫です。」
「えっ……ワラビとツクシ……ワッハハハハッ!」
「お父さん、失礼でしょ!」
「あっ、すみません。」
アケビさんは下を向いて頷いていた。
「そうなんだ……お母さん、今日から山野輪奈美なんだ……」
その時、僕もある事に気付いた。
「ア、ア、ア、アケビさんもそう言えば、加藤アケビになったんだよ。」
「あっ、気づかなかった……私、今日から加藤アケビ……?
私、アケビじゃない!明美です。
今日から私は加藤明美なんだ……」
「そうだね……僕も少しはしっかりしなくちゃ……」
「私達、今日結婚しました。
これからも2人を応援して下さいね!
取り敢えず、第4ミッション成功!だよね!?
カトケンさん!」
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