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「カトケンさん、私達、結婚したんだね!」
「うん。アケビさんと結婚出来るなんて夢みたいです。」
「やっと、2人きりになれたね!
へ、部屋暗くして、い、いいですか?」
「うん♡」
「……ア、アケビさん、ま、窓……」
「キャーッ!」
窓の外に沢山の顔が……
僕は慌てて、玄関に出た。
どうも女の子3人組だった。
彼女達は慌てて逃げて行った。
「ア、アケビさん、さすがに、このアパートはセキュリティなんて有ったもんじゃないです。
常に誰かから覗かれています……」
「私、このアパート凄く気に入ってるのに……この立地でこんな格安なアパートはないよ。」
「でも、さすがにこんな状態では……」
「カトケンさんが急に有名になるんだから……」
そして僕達の初夜は台無しになり、アケビさんは、はぶてている……
僕は芸能界なんて入る気もないのに、こんな状態がいつまで続くんだろう……
アケビはんは平凡な人生を望んでいる。
いやっ平凡過ぎる、何も無い人生を望んでいるんだ。
ただ、アケビさんはバイクさえ有れば昭和初期の生活だって出来るはずだ。
やっぱり我慢出来ない!
「アケビさ〜ん♡」
「カトケンさ〜ん♡」
『コッケコッコ〜』
「カトケンさん元気良すぎだよ!」
「アケビさん、もう朝なんですか⁇⁇……」
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