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そして、いよいよ古民家での新婚生活が始まった。
しかし、ダブルベットが来るのは明日だ……
僕とアケビさんは夜の星を眺めた。
「アケビさん、星がこんなに近くに見えるなんて凄いよ。」
「ほんと、手を伸ばせは掴みそうだね!」
いやっ、それは無理だと思う……
「アケビさん、そろそろ寒くなったから部屋に入ろう。」
「うん」
さすがに田舎は10月になると昼と夜の温度差が違うように感じる。
「カトケンさん、お風呂を沸かさないと!」
「どうして沸かすんですか?五右衛門風呂って……」
「薪をジャンジャン入れたら大丈夫!私に任せて!」
「ア、ア、ア、アケビさん、熱いです〜」
「ちょっと入れ過ぎちゃったかな?
私も入るから、ちょっとは緩くなるかも!」
「うん、おいで!アケビさん♡」
「あちっ……全然入れない!私、出るね!」
どうにかその後、1人で五右衛門に浸かる事が出来た。
いつになったらこの生活に慣れるんだろう……
「カトケンさん、こっちにおいで……」
「うん!アケビさんは掘りごたつの中で僕にウインクをした……」
「行きたいけど、掘りごたつ…………
白骨死体の発見場所……」
アケビさんは、何も躊躇なく入ってる。
確かに暖を取るのは掘りごたつのみだが……
僕は、掘りごたつに飛び込んだ……
でも、なんだか楽しい田舎生活になりそうだ……
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