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僕とアケビさんはそんな事を知らずに大掃除で疲れて寝ていた。
「この家、インターホンもチャイムも無いの?」
「すみませ〜ん、加藤健二さんの家ですよね!」
「出て来て下さ〜い。
少しだけ、取材させて下さい!」
『うるさいわね……貴方達、ど、な、た?』
「あなたは加藤さんのおばあちゃんですか?」
『私はずっとこの家にいる者よ……
うるさいからもう帰ってくださる?!』
「す、すみません……
あれっ、あの情報は役場の人のガセネタ??」
「アケビさん、今なんか音しなかった?」
「気のせいよ。
もうちょっと寝ましょ!カトケンさん♡」
TVは誤報と伝えたが僕の家には数十人の野次馬とスター速井と僕が勤めていた合田社長が家にやって来た。
「スター速井さん、どうも、誤報だったみたいですね……。」
「取り敢えず、部屋の中を覗いて見ますか?合田社長。」
「大スターが覗きで捕まるのは、ちょっと……
いやっ、やっぱり我慢出来ない!
2人で覗こう。」
「もう、他の野次馬も覗いてますよ。」
「あっ、あれは加藤君と村野ちゃんかな?
遠いから見えないや……
あっ、でも掘りごたつにはおばあちゃんがいますよ。
2人を見て微笑んでいます。」
「さっき、TVに出て来たおばあちゃんじゃないですか?」
その後、取材に来たレポーターは帰りがけに事故に遭い重症……
そして僕達の家を覗いたスター速井と合田社長、そして野次馬は覗きの罪で捕まった。
「アケビさん、今日は村の小さな祭りだったんでしょうか?
やたら外は騒がしかったですね……」
「そう言えば、ちょっと賑やかだったよね……
あ〜ぁ、私も祭りに参加したかったぁ〜」
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