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その後も僕達の家を覗きに来た野次馬達は次々と災難が訪れたみたいだ。
幸い、合田社長とスター速井さん達は、警視長のツクシさんの部下が僕達を警護してくれていたから覗き違反で済んだみたいだ。
オバケの噂は広まり、僕達の家には野次馬は来なくなった。
『ヤバいぞ!あの家に行ったら呪われる!』
『取材で出て来たおばあちゃん、どうも幽霊みたいよ!』
世間では、僕の家で幽霊騒ぎが起きていた。
でも、僕とアケビさんは全く知らなかった。
何故なら、僕がテレビを付けて僕の家の話題になると突然、ブレーカーが落ちるのだ……
「アケビさん、すぐブレーカーが落ちるね。」
『私が貴方達を守ってあげるわ……
ちゃんと貴方達は仏壇にお供えして、私の先祖を守ってくれてるもんね………ありがたや、ありがたや……」
「カトケンさん、今、何か言った?」
「いいえ……僕も何か聞こえたかも……虫かなぁ……」
「でも、カトケンさん、テレビや音の無い生活も良いわね!
外の鈴虫の音を聞いていたら田舎だなぁって感じるね!」
「アケビさんは明日から仕事だね……
僕はニートだよ。
明日は隣の助六さんに貰った苗木を植えようと思う。
それに助六さんの麦畑、一緒にやらないかって!」
「良いね!いずれパン屋かお店開けたら楽しいだろうなぁ……」
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