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「ところでアケビさん、久しぶりの仕事はどうでした?」
「片道2時間はやっぱり大変……
でも、大好きなバイクだからへっちゃらだけどね……
あっ、カトケンさんに言うの忘れてた……
カトケンさんの前の会社、美肌化粧品会社の社長さんが私の整備工場にお饅頭の箱を持って来たのよ。
最初は忙しがってた私のところの社長が饅頭を覗いたとたん、部屋にあげてヒソヒソ話しを始めてね……」
「あの合田社長がアケビさんの整備工場に来たんですか?」
「うん。
私は2人に呼ばれたの……
合田社長は、どうも美肌化粧品会社でプロバイクレーシングチームを作ったそうなの。
そこで私にチームのエースとして私をスカウトしたいって……」
「えっ、アケビさんが、美肌化粧品会社のプロレーサー⁇⁇⁇⁇」
「裏でスター速井も動いてるみたい。」
「でも、アケビさんの社長だってアケビさんが仕事を辞めたら大変になるんじゃ無いの?
それに、僕は嫌だ。
絶対、この話には裏が有る。
美肌化粧品会社は利益が欲しいだけだよ。
スター速井も……アケビさんを上手いように利用する事しか考えていない。」
「私の社長も饅頭を見たとたん、明美ちゃん、辞めても良いよ!だって……
財布から200万円出されて退職金だって……
クビになっちゃった……」
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