第5ミッション 子供を作ろう。

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「アケビさんはどうするの?  労働基準局に訴えようよ!」 「もう良いよ……プロレーサーになろうかなぁ……  美肌化粧品のフランチャイズ練習場は直ぐそこのアマチュア大会が有ったレース会場に決定したみたいだから!  毎日、レース場を走れて、お金も貰えるし……」 「アケビさん、僕はアケビさんが心配なんだ!  レースって事故がつきものでしょ。  僕は怖いんだ……」 「事故をするヘマなんてしないよ。  私のお父さんみたいなヘマなんてしない。  ちょっとだけ、自分の実力も試してみたい。  それに試合の無い日は練習終わったら昼には帰って一緒に畑仕事も一緒に出来るんだよ。 お願い……」 「今回だけは駄目です。」 「お願い!」 「駄目です!」 『私が守ってやるよ!その子に夢を叶えてあげなさい。』 「カトケンさん、今、誰か喋った?」 「何か、聞こえたけど虫かも……」  仕方なく、僕はアケビさんに押し切られた。  アケビさんにも夢が有ったんだ……  僕が無理に止めてもアケビさんは夢が募るばかりだろう……  アケビさんには夢を叶えて欲しい…… 『若いのに理解の有る旦那じゃの〜』  ー美肌化粧品株式会社ー  加藤明美さん契約成立。  プロバイクレーサーのエースとして頑張って下さい。  付き人としてスター速井さんから4人のイケメン4を用意しております。 「あの〜……お断りします。」
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