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さっそく、その夜からアケビさんの地獄のパン作り教育が始まった。
「おい!何回も同じ事を言わせるなよ!」
「は、はい……」
「アケビさん、こんな感じで……」
「アケビさん⁇……師匠だろうが!場をわきまえろ!」
「は、はい。」
「料理は愛情じゃ!よく見とけ!目で盗めよ!」
僕は時々、アケビさんが分からなくなる。
バイクを乗る時、酒を飲んだ時、そして今……もう1人の怖いアケビさんが現れた。
この人、熱くなったらMAXに性格が変わるんだ……
そして今日の授業は終わった。
「カトケンさん、明日も頑張ってね!」
僕は優しいアケビさんに戻ってくれて安心した……
明日は取り敢えず、輪奈美お母さんとツクシさんの引っ越しだから安心だ。
何故、パン屋さんなんて言ったんだろう……
毎日、パン作りの授業中は僕はビビりながら指導を受けないといけないのか……
僕は褒められて成長するタイプなのに…
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