第5ミッション 子供を作ろう。

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「カトケンさん、行きましょう。」 「隣の助六さんから軽トラ借りて来ました。」 『ワシもちょっと行ってみようかの〜屏助も亡霊で寂しがってるかもしれんしの〜』 「おはよう御座います!ワラビお母さんとツクシさん!」 「健二さん、私は輪奈美です……」 「す、すみません。また、ついつい……」 「健二さん、明美さん、ありがとうございます。  荷物はあまり有りませんので私達だけでどうにかなると思ったんですよ。」 「あっ、村の役場の人やら沢山の人が……」 「おい!引っ越し、手伝いに来たぞ!  今日から皆んな、俺達の仲間だ!」 「す、すみません。宜しくお願いします。」 「さぁ、始めるぞ!」  村の皆んなが手伝ってくれてあっという間に引っ越しは終わった。  しかし、村の連中は帰ろうとはしない。  ワラビお母さんとアケビさんは手際良く、おにぎりをポンポン作り出した。  凄い早技だ! 「おい、明美ちゃん!美味いなぁ〜このおにぎり。」  アケビさんはおにぎりを作りながら答えた。 「だって、万福村のお米なんだもん」  僕はびっくりした。  アケビさん、いつの間に村の皆んなとフレンドリーになってるんだ……  やっぱり、僕と器が違い過ぎる…… 『屏助、お前さん元気だったかい?』 『死んだもんに元気かなんてトメさんも相変わらず、アホじゃの〜』 『ワシもアホじゃが、あの新婚夫婦もなかなかのアホじゃ!  しかし、応援したくなるんじゃ……  昔、屏助との結婚を周囲から反対されたけど、あの時のワシらを見てる感じじゃよ……』 『ワシら結婚を反対されなかったら、どうなってなんだろうな……』
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