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「アケビさん、今日、助六さんの裏山で栗を収穫しました。
沢山の栗が落ちていたんだよ。
栗のトゲから取るの大変でした。」
「わっ、沢山の栗!これ全部、カトケンさんが収穫したの⁇」
「うん、隣の助六さんが寝不足みたい。
屋根裏のネズミが急に騒がしくってノイローゼになってしまって、収穫を頼まれたんだ。」
「どうしたんだろう?助六さん最近、顔色も悪いし心配だよね……
後で元気が出る手料理でも持って行こうかぁ……」
「うん、そう言えば、栗を道の駅に販売したんだよ。
そのお金を助六さんに渡さなければ!
助六さん半分は取っておけって!売り上げが4千円だったから2千円も貰えるんだぁ……
たった二千円だけど、働いたお金ってありがたいね!」
「カトケンさん、この2千円、土が付いてる……」
「あっ、その後、農作業して道の駅に売り上げ金を貰いに行ったから手を洗い忘れてた……」
「カトケンさん、このお金、使わず大事に取っておこうよ……」
「あっ、そう言えば、道の駅に食パンが置いてあったんだ。
気になって買ってみたけどアケビさん一緒に食べる?」
「うん、美味しそうな食パンだよね。」
「でも、触っただけで凄い弾力なんだよ。」
「えっ、何、この味……凄く美味しい!
こんな食パンの感触初めて……
カトケンさん、なんて言うお店?」
「それがね、お店は出してないみたい……道の駅だけに出してるみたいで直ぐに完売するんだけど、たまたま残り1つをゲットしたんだぁ……」
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