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僕はアケビさんの女子国内ロードレースの記者会見の話をアケビさんから電話で聞いた。
何故なら、僕が一人前になるまでアケビさんは会ってもくれない。
もう、僕の事が嫌いになったのだろうか……
こんなの新婚生活じゃないよ。
「アケビさん……僕の事、忘れてないですよね……」
「ちょっと忘れたかも!
今度、女子国内ロードレースの記者会見でイケメン4と一緒に出る事になったんだぁ……それに美肌化粧品を持って……」
「それって、スター速井と合田社長の宣伝でアケビさんは利用されてるだけじゃないか……」
「分かってるわ……でも、私はスター速井さんにも恩は有るの。
私に夢をくれた人。
そして、美肌化粧品はカトケンさんを育ててくれた会社でしょ。
それに最高の化粧品って、私は思ってる。
前にカトケンさんが自信を持って私に説明してくれた化粧品なんだもの。」
「ア、アケビさん…逢いたいよ……」
「私は今のカトケンさんなら逢いたくない。
早く一人前にならないと私はずっと逢わない。
「うそ〜嫌だぁ……逢いたいよ〜」
私だって、本当は凄くカトケンさんに逢いたいよ……
絶対、カトケンさんなら大丈夫!
頑張れ!カトケンさん。
僕は死ぬ気で頑張った。
「おっと!最近、目の色が変わったな……
ちょっと恐ろしいが……」
「師匠、何でも教えて下さい。」
「廊下、ホコリが落ちてたぞ!」
「は、はい!」
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