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「カトケンさん、頑張ってるかなぁ……
ちょっとキツい事を言ったから心配だなぁ……」
「明美も心配性ね、大丈夫よ。あれでも健二さんて明美一筋だから、きっと一人前になって帰ってくるわよ。」
「そうかな……お母さん、所でツクシさん、日に日に珈琲の腕を上げてるね。」
「そうですか?
僕は全然納得してないんだ……
今、珈琲栽培をしようとハウスを作ってるんですよ。
国内では台風や四季がある日本じゃ難しいけど、ハウスだったら可能だと思ったんです。
大量生産じゃ無く、この喫茶店だけのオリジナル珈琲を作るのが僕の夢です。
僕が納得する僕だけの珈琲豆で!」
「ツクシさん凄い!母さんが惚れるの分かるわ!」
「そ、そんな恥ずかしい事を言わないで下さいよ。」
「何処で明美、今度、女子国内ロードレース出場決まったそうじゃないの?
大丈夫なの⁇私、心配……これ以上、バイクで大切な命を無くす事って私は耐えれないわ!
健二君も居るのよ」
「分かってるよ……」
「明日、記者会見が有るんですよね!
今、喫茶店に来てるお客様も明美ちゃんの噂でもちっきりですよ。
明美ちゃんは今じゃ万福村のアイドルですから!
そう言えば、健二君の事は皆んな忘れてるみたいですね…」
「健二君の事を話したら呪われるって噂よ。
デマと思うけど、やっと静かに暮らせるようになって良かったわね!」
「何?それ⁇⁇⁇」
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