【第6ミッション僕達の赤ちゃん誕生!】

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「アケビさん、この美味しい水で僕は勝負するよ。  師匠と同じ水。  きっと師匠は自分で苦労して探させたかったから、僕には言わなかったんだ。」 「そうかなぁ……  師匠と一緒の石窯、同じ水、同じ分量の小麦粉、同じ作業……それだったら、師匠のコピーと一緒だよ。  カトケンさんの特徴を生かした食パンを師匠は望んでいるんじゃないかなぁ……」 「もうアケビさん、僕はこの食パンで勝負したいんだ。焼いたから食べて見て!」 「……。   凄く、美味しい……  水でこんなに変わるなんて……  あの時、食べた師匠の食パンに近づいる……  でも、あの時みたいな衝撃は感じられない……。  何が違うんだろう……⁇」 「アケビさん……僕は必死で努力をしたんだ!  簡単に言って欲しくないよ!  僕は一週間後にオープンさせるからね。」 「………。」  僕は初めてアケビに強く言ってしまった。  僕は絶対に自信が有るのにあんな言い方をするなんて……  絶対、沢山の人が美味しいって言ってくれるたずだ。 「カトケンさん、さっきはゴメンね……  あの食パン、凄く美味しかったよ。  一緒にオープンに向けて頑張ろ!  私も出来る限り手伝うからカトケンさん、パン作り教えて!」 「ぼ、僕がアケビさんに⁇」  今度はカトケンさんが私の師匠よ。」 「アケビさん、さっきはゴメンなさい。」 「こちらけそ、カトケンさんなら大丈夫!」  そして、オープンの日を迎えた。
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