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「そう言えば、カトケンさん……お店の名前を決めて無かったね〜」
「あっ……そう言えば、考えて無かった……
それなのに良くこれだけの沢山のお客様が集まったもんだ……」
「ネットや報道の力って凄いね……私達、何もしてないのに……」
「こんな離れの小屋に石窯を置いて販売してるだけの所なのに……」
「健二さん、石窯のパンの確認をお願いします。」
「はーい!真斗君、いい感じだよ。
パンを取り出そう!本当に助かるよ。
イケメン4が手伝ってくれて!」
《♪♪♪君のハートを鷲掴み Baby Baby oh Baby♪♪♪》
あっ、一馬君もずっと歌ってくれてたんだぁ……
「健二、応援に来たぞ!今日はおめでとう!」
「あっ、師匠、ありがとうございます。の、の、典子さんまで……」
「この前はごめんなさい。
勝手にカトケンさんのフィギュアを石窯で燃やしちゃって……」
「い、い、良いんですよ。
今は1番大事なフィギュアが有りますから……
ねっ、アケビさん。」
「えっ……」
「アケビさん、紹介します。
師匠の孫娘の典子さんです。」
「加藤明美です。
その際はお世話になりました。」
「私、典子です。
明美さんのファンになっちゃった!
女子国内ロードレース残念だったけど凄くカッコ良かった!
私も明美さんを目指す為にバイクを買ったんだぁ〜
いずれは私もプロのバイクレーサーを目指すの!ねっ、おじいちゃん」
「バイクは危ないよ……」
「ところで、典子さん、僕の大切なフィギュアを持って帰ったでしょ。」
「あっ、私に似たフィギュアだよね!
あれ、首が取れちゃった……」
「あっ……僕のルカちゃん……」
「カトケンさんは明美さんが居るでしょ!」
「カトケンさん……⁇」
アケビさんは不思議そうに首を捻った。
アケビさん、僕はアケビさん一筋です。
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