【第6ミッション僕達の赤ちゃん誕生!】

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「それでは、森の恵みオープンします!」 「森の恵み⁇」 一斉に店内に沢山のお客様が入って来た。 「えっ、食パンしか無いの⁇」 アケビさんは試食用を切って皆んなに配った。 「凄く美味しいわ!外はカリッと中はふわふわだわ!」 「4個下さい!」 「私は2つ! 」 「1つ、400円になります!」 食パンは飛ぶように売れた。 用意していた食パン500個が完売しそうだ.…… 「師匠、まだまだ、お客様が待ってます。  どうしましょう……」 「そうかも知れないと思って、ワシも400個用意したから、それを出すか!」 「し、師匠、良いんですか?」 「馬鹿か!もちろん売り上げはワシのもんじゃワッハハハハッ!」 「師匠、試食用に切って良いですか?」 「おう!嫁さんの方が販売に向いてるんじゃないか?」 アケビさんは食パンを切って味見した。 「やっぱり、違う……」  試食用がテーブルに並んだ。 「さっき、試食したのより美味しいぞ……」  そしてその日は全て完売した。  僕は疲労で大の字に倒れた! 「大満足だぁ〜〜!やった〜大成功!」 「カトケンさん、どうして店の名前、森の恵みにしたの?」 「それは、この万福村の恵みで作った食パンを作りたかったんだぁ……」 「万福村の恵み……」 アケビさんは帰ろうとする師匠と典子さんを追いかけて行った。 「師匠の食パンと何が違うんですか?」 「聞きたいかい?材料じゃよ。」 「材料⁇カトケン残されたのは小麦粉……  カトケンさんは国産の小麦粉……」 「ワシも1個400円、健二君は400円に見合う小麦粉を使ってるかな?」 「見合う小麦粉?」 「後は経験じゃ……  2、3ヶ月そこらで完璧なパンなんぞ作れるかい!  ワシは今でも自分のパンに納得しておらんぞ。  日々、勉強じゃ……」
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