【第6ミッション僕達の赤ちゃん誕生!】

10/35
前へ
/338ページ
次へ
「大変だーーー!」 「助六さん、どうしたんですか?」 「そ、そ、それが、ストレスからか朝早く目が覚めたんじゃ。  そして田んぼに出て見たら、大量の水が……」 「その水って、助六さん何処から流れてるの?」 「明美ちゃん、どうも田んぼの端から、大きな穴が空いてそこからじゃんじゃん湧き出てるんじゃ」 「カトケンさん、行ってみよ!」  それは、どんどん、田んぼに流れて、枯れ果てていた田んぼが透き通った水で生きた返っていた。 「凄く美味しい!万福山と全く同じ水よ。 カトケンさん、飲んで見て!」 「一緒だ!これで、山まで行かなくって済んだね! 助六さん、湧水分けて下さい。」 「カトケンさん、違うよ! ここの助六さんの麦畑で小麦粉を作ったらどうだろう……  湧水で育った地元の小麦粉。  助六さんも絶対、ブランド麦になるよ!  元気出して麦畑を再開してくれませんか?」 「でも、ストレスで俺は体が持たない……  今更、田植え仕事なんて……」 「私が手伝います。  あっ、そう言えば、屋根裏にネズミが大量発生って言ってましたね……」 「助六さんの家の離れに馬小屋が有ったんじゃ……  そこを綺麗にして寝泊まりしたらどうかなぁ……」 「えっ、……馬小屋で生活⁇」  僕と助六さんは馬小屋を整理した。  そして、森の恵みパン屋は来年まで閉店する事にした。  それは、来年麦の収穫6月まで、またまた僕は仕事を失った。  これは、アケビさんからの強い要望で僕は逆らう事が出来なかった。 【加藤健二夫妻のパン屋、早くも閉店……】  ー助六宅ー 『申し訳ない事したの〜 助六の奴、気を使いやがって……』 『本当に良いんですか?自分の部屋まで用意してくれて!』 『仕方ないじゃろ!ワシらの生活、覗くんじゃないぞ!』 「あぁ、よく寝れたが、さすがに寒い……  だって今は12月……でも、星を見ながら寝るのも悪くない……」
/338ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加