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「えっ、それって……」
「はい、双子みたいだなぁ〜」
順調、順調、予定日は、えっと来年の8月15日ですね。」
「えっ双子……」
「終戦記念日ですね!
双子は良いよ。
出産祝金100万円だから2倍の200万、そして毎年村から18歳まで1人20万支給されるからラッキーだね!まぁ、それ以上にお金はかかるけどな。」
それは、僕達にとって予想もしてない出来事だった。
「アケビさん双子だなんて、僕はビックリだよ。」
「でも、何となくそんな感じがしてたんだぁ
お腹の中で2人でチョコチョコと泳いでる感じだったもん。」
「まだ、3ヶ月なのに動いてるって分かるの?」
「だって、私達の子供だよ。
カトケンさん、子供の名前どうしょう⁇
ずっと、話かけてあげたいんだぁ……」
名前、子供の名前……僕はそんな事、全然考えてなかった。
「僕達、家族はずっと一生、家族で歩んで行くんだよね…
あっ、……歩ってどうだろう。」
「歩」
「ごめん……適当過ぎた?」
「凄く良いよ。
男の子でも女の子でも通用する名前だし、皆んなと一緒に歩むって事だよね。」
「でも、そう言えば双子だった……
2つ考えないと……」
「生まれるまで2人とも歩で良いんじゃない?
赤ちゃんも戸惑うし……」
「えっ、結局、生まれてから名前を考えるの……⁇」
「あっ、忘れてた!
今日はクリスマスイブ、ケーキ作り忘れていた!」
「今日はサンタから最高のプレゼントを貰ったね!アケビさん。」
「カトケンさん、私、幸せだよ。」
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