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カ、カトケンさん、正月って言うのに沢山の子供達だよ……」
「もうすぐ、パンが焼き上がるから、子供達を大広間にあげていいよ。」
子供達には食パンを無料で振る舞った。
「いっぱい食べてよ!愛するダーリンが愛情込めて使ったパンなんだんだから!」
「美味しそう!いただきまーす!」
正月から僕達の家は賑やかな生活に変わった。
子供って本当、可愛いもんだ。
これが我が子だったら、尚更、可愛いもんなんだろう。
取り敢えず、僕の退職金とCM料が有るから生活には困らないが、この先の不安は有る。
僕は愛情持ってパンを焼いた。
「カトケンさん、輸入の小麦粉でも、愛情がこもっていたら味ってこんなに変わるもんだね!
数段、カトケンさん腕をあげたよ。
早く、助六さんの小麦粉で食パンを食べたいね!」
「うん。麦が収穫して小麦粉になるのは、7月の初めだから、アケビさんは臨月だよね。
赤ちゃんに1番に食べさせたいなぁ〜」
「無理だよ!生まれて直ぐに食パンなんて……」
「あっ、そうなんだ……」
『トメさん、大丈夫かい?あの夫婦は!』
『特に、あの旦那に赤子を任せられんかの〜』
『すみません……明美もアホな奴と結婚して皆さんにご迷惑おかけします。』
『でも、可愛い2人やのぉ〜応援したくなるわい。』
『それより、助六は元気になったが、よっぽど、馬小屋が気に入ったのかのぉ〜』
『変な人ですよね!馬小屋が好きだなんて!』
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