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「アケビさん、アホな一馬君の話によるとスター速井と合田社長の陰謀で一馬君はここに来たみたいなんだ。」
「陰謀⁇」
「明姉さん、ごめんなさい!オレ、スター速井から絶対バレるなよって言われたけど、アホだから直ぐバレちゃった……パン屋を手伝って最後の日に手伝ってあげたからイケメン5に戻ってくれよって言うはずだったんだ!
でも、オレ、アホでしょ。
オレにそんな演技出来る訳ないのに、そんな事をさせるスター速井の方がアホだよね!笑える奴だよ。」
「でも、一馬君、イケメン4に戻れないんでしょ……カトケンさん雇ってやろうよ。」
「一馬君、良かったね!」
「明姉さん、おっさんありがとう!」
「これから、一馬君、僕の事を師匠って呼んでくれる?」
「分かったよ!師匠……」
この日は初めてジャムを作って店での販売だ。
「一馬君、お客様が来たら試食のパンを切ってジャムを塗ってお客様に勧めて!」
「YES!明姉さん」
「一馬君、元気よくいらっしゃいませ!って言ってよ。」
「おぅ、師匠!」
「一馬君、ジャム塗ってみて!」
「YES明姉さん」
「あっ、塗りすぎだって……一馬君!」
「ちっちゃい事、言うなよ……師匠。」
「辞めても良いよ……」
「ゴメンなさい……師匠。」
「いらっしゃいませ!
美味しい美味しい、森の恵みのパンに新しいジャムが出来ました!」
「明美さん、新しい従業員を雇ったんだね!」
「はい!一馬君って言うんですよ。
イケメンでしょ。」
「オレ、一馬って言います!よ、宜しくお願いします!」
「一馬君、オレじゃないでしょ!」
「すみません。明姉さん。」
「ど、どうぞ試食をどうぞ。」
「上手いなぁ〜このジャム……」
「これは、万福村の皆さんが作ったイチゴをジャムにしたんだよ、食べてよ。おっさん」
「……。」
「一馬君……」
かなり、一馬君には時間が掛かりそうだ……
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