【第6ミッション僕達の赤ちゃん誕生!】

25/35
前へ
/338ページ
次へ
「アケビさん、僕に考えが有るんだけど僕に任せてくれないかなぁ……」 「えっ、カトケンさんどう言う事?」 「明日、スター速井さんの事務所に一馬君と行ってくるよ。」 「……。」  スター速井事務所。 「あっカトケン君、どうしたの?ビックリだよ。す、座って座って!一馬も。」 「僕達を最初で最後の歌番組に出演させてくれませんか?  そこで僕達の気持ちを視聴者に伝えたいんです。」 「歌番組に出るって事はカトケン君、分かってるの?」 「は、はい。  あの新曲をスタジオで歌うつもりです。  でも、これが最初で最後です。」 「本当に〜絶対、約束だよ。こ、これにサインして!」  そして、直ぐに歌番組の出演が決まった。 「今、8週連続オリコン1位、馬鹿なアイツに一目惚れのあの幻のアーティスト、カトケンさんがイケメン5を引き連れてスタジオに初出演して下さいました!  いらっしゃいませ!カトケンさん。  初めてのテレビ出演、緊張して無いですか⁇」 「き、き、き、緊張し、し、し、てます。」 「右手に持ってる楽器は何ですか?」 「オ、オタマトーンです。」 「オタマトーン?」 「す、す、す、すみません。  曲を歌い終わったら、ぼ、ぼ、ぼ、僕から視聴者の皆さんに一言、つ、つ、つ、伝えたい事が有るんで宜しいでしょうか……」 「はい。」 「それでは、今、人気爆発中のイケメン5、お馬鹿なアイツに一目惚れ。どうぞ!  僕はマイクに向かって、今日が最後なんだって自分に言い聞かせた。 「さぁ、皆んな行くよ!」 「おぅ!」 【♪♪♪僕は、お馬鹿なあいつに一目惚れ!イェーイ!イェーイ、oh、oh!♪♪♪♪イェーイ】  僕は歌い終わった。  周りは静まり返っている。  あれっ、スタジオは失神して倒れてる人までいる。  何が起こったんだろう……
/338ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加