【第6ミッション僕達の赤ちゃん誕生!】

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 ー加藤宅ー 「アケビさん、お疲れ様!  歩美ちゃん歩夢君、ここが君達の我が家だよ。」 「ぎゃ〜」「ぎゃ〜」  僕の両親も九州からやって来た。  初孫って気になるものだろう。 「お父さん、お母さん、九州から遥々お越しくださいまして……」 「アケビちゃん、私達の初孫だよ。  居ても立っても居られなくって飛行機で来ちゃったよ。」 「お父さん、何回も言いますが、私は明美ですので……」 「ゴメンなさい。明美さん……」 「お父さん、お母さん、歩美と歩夢を抱っこしてみますか?」 「何か怖いなぁ……赤ちゃんなんて何年ぶりかしら……お父さん、落とさないでよ。」 「分かってるさ!」 「ぎゃ〜」「ぎゃ〜」 「ごめん下さい。」  ツクシさんと輪奈美さんもやって来た。 「あっ、ご無沙汰してます。」 「ツクシさんとワラビさんでしたね……」 「輪奈美です……」  僕の親もアケビさんの親も初孫となると抱っこの取り合いだ。  双子で良かった…… 「次はおじいちゃんに抱っこして欲しいよな!」 「健二君、とうとう出来たぞ! 万福村の天然水で育った小麦粉が完成だ!」 「あっ、助六さんに馬実さんに一馬君。」 「健二、早くこの小麦粉で食パンを作ってくれ!」 「直ぐには出来ないよ。」 「師匠、オレも手伝うから早くやろうよ。」 「せっかく歩美ちゃんと歩夢君を抱っこしようと思ったのに……」  その夜、万福村で育った小麦粉でパンが焼き上がった。 「す、す、す、凄く美味しいよ……カトケンさん、このパンなら師匠の食パンに負けてないよ。」 「なんだーーー!このモチモチとした食感は……」 「こんな食パン食べた事ないぞ!」 「カトケンさん、やったね!ご苦労様。」 「あ、ありがとうアケビさん。」 「オレも手伝ったんだよ。明姉さん」 「一馬君もご苦労様。」 「カトケンさん、第6ミッション僕達の赤ちゃん誕生!大成功だね。」 「うん、次のミッションは何なんだろう⁇」           了
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