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【番外編 イケメン3最後の日】
これは遡る事、3ヶ月前の事だった。
ースター速井芸能事務所ー
「速井社長、オリコン10週連続1位で、お馬鹿なアイツに一目惚れが爆発的ヒットしてるのに、テレビ出演ではムサシがボーカルでは視聴率がグングン下がって苦情の電話が鳴り止みません。
もう、ムサシに歌を歌わせるのを辞めましょうよ。」
「じゃ誰に歌わせるんだ!
海斗はダンスは上手いがあり得ないほどの音痴じゃないか!
隆一も歌はそこそこ上手いが演歌志望だったんだろ!小節が効きすぎてあの曲には合わん!」
「こうなったら、一馬を呼び戻しましょうか?
彼ならそこそこ、歌えるし……」
「前にも何回か歌わせただろ!
歌を暗記出来なかったからカンペ見て歌わせたら漢字も読めなくて最悪だった!」
何故なんだ!何故なんだ!あんな名曲を誰一人歌えないなんて……カトケン君が帰ってくれたら……」
「あんな3人、居ても一緒だ!即刻奴らにクビを言い渡せ!」
「は、はい。」
ムサシ
「ク、クビですか……助かります。
僕、マンションのドアにスプレーで音痴って落書きされたり、手紙を開けたら2度と歌うな!って書かれたりされて僕怖かったです……
もう、人生疲れました……」
海斗
「クビ……本当ですか?良かった〜オレ、あんなダサいダンス踊りたくなかったんです。
お世話になりました。」
隆一
「クビですか……やっと解放してくれるんですね……
やっとカトケンさんの呪いから脱出出来ます……」
そして解散会見が行われた。
多くの取材陣が来る事を想定して広いホテルの会場を用意した。
しかしテレビカメラ3台。
取材陣マスコミ含めて18人……
寂しい記者会見であった……
イケメン3の就職先
ムサシ
実家に帰って心の傷を癒す為、ニート生活が始まった。
海斗
バックダンサーを目指してダンススクールに通っている。
隆一
演歌歌手を目指し、多歌演太郎の弟子となった。
誰1人、イケメン3に未練なんて無いみたいだ。
皆んな、短い間だったけど、僕達は仲間だったと思うよ。
又、何処かで会いましょう。
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